井上太市池坊いけばな教室

立花正風体 蓮一色

立花正風体 蓮

立花正風体

池坊の花には、古くから伝わっている様々な教えがあります。そのような教えをまとめたものを「伝書」と言います。「伝書」にもいくつか種類があり、お稽古の進み具合に応じて与えられる免状の段階に応じて伝書も併せて下附されます。

「准教授三級」というお免状を頂く際には『立花十九ヶ條』という伝書が併せて下附されます。立花という様式の様々な教えをまとめたものです。伝書を頂くということは、そこに書いてある内容を習っていいという許しを得たことになります。先日この『立花十九ヶ條』を頂いたお弟子さんが、早速その中にある「蓮一色」という立て方に挑戦しました。

一色というのは、ある植物を中心に立てる立て方で、松、燕子花、桜、蓮、菊、紅葉、水仙の7つが伝わっています。通常の立花は様々な種類の植物を取り混ぜて使いますから、この一色物というのは特殊な立て方ということになります。

その中の蓮です。蓮は仏様と縁が深い植物で、そのため蓮を生ける際は三世を表す心で生けることが慣いとなっています。三世とは過去・現在・未来のことです。葉では開いた葉で現在を、まだ若い巻いた葉で未来を、朽ちた葉で過去を表現します。また花では莟で未来を、開花で現在を、花が散った後の蓮肉で過去を表現します。一瓶の内に、このように三世の姿を入れ込むのです。

それぞれの葉の大きさや曲がり具合などを勘案して、立花の様式の中に適材適所に配置することで、それぞれが生きながら全体が調和する姿を作り出します。蓮は水が下がりやすいので手早く立てることも大切です。初めての挑戦でここまでできれば上出来でしょう。よく頑張りましたねo(^o^)o

お免状を頂いて記念撮影

お免状を頂いて記念撮影

2017.08.3

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