自由度が高いのが生花三種生の難しさであり面白さ

生花正風体 トルコ桔梗、縞ふとい、夏はぜ
生花正風体
トルコ桔梗、縞ふとい、夏はぜ

生花(しょうか)という様式の中の三種生という生け方です。生花はもともと1種類か2種類の植物で生けるのが普通でした。昭和30年代に新しい生花としてこの三種生ができました。新しい花材が増えたこと、いけばなを飾る環境が床の間を中心とした和室から、洋風の環境へ変わったこと、人々の感性もより自由で個性的なものを求めるようになったこと、そういう背景があって考え出されたものです。

生花の基本的な型である真副体はあります。しかし従来の正風体よりも自由度が高く、色々な表現が可能です。そこが三種生の難しさでもあり面白さでもあります。生花はもともと少ない種類、少ない数で簡潔な美を狙うものですが、三種生は種類が多い分狙いも変わります。3種類がばらばらに見えるのではなくお互いがいい具合に関係しあっていることが大切です。融合美が三種生の特徴です。

この作品は真と副に縞ふとい、真のあしらいと体にトルコ桔梗、真と体のあしらいに夏はぜを配しています。3種類とも全く性質が異なる植物で、それぞれがそれぞれの特徴を出しながらお互いに補い合ってうまく調和していると思います。三種生の醍醐味が詰まったとっても素敵な作品になりました。

投稿日:

カテゴリー: お弟子さんがお稽古でいけた花

タグ: ,

 ブログトップへ