端午の節句

生花正風体
花菖蒲
生花正風体
花菖蒲

今日は端午の節句ですね。この日は菖蒲を軒先に吊るしたり、菖蒲湯に入る習慣があります。いけばなの世界でもそれにちなんで花菖蒲が好んでいけられられます。

よく同じあやめ科の燕子花と比較されます。燕子花は曲線的で柔らかい雰囲気にいけるのに対して、花菖蒲は直線的で鋭い感じにいけます。花はよく似ていますが、葉の性状が違います。それぞれの個性が表われるようにいけるのです。

実は、この花菖蒲は菖蒲湯に使う菖蒲とは葉の形がそっくりですが、まったく別物です。花菖蒲はあやめ科、菖蒲はサトイモ科の植物です。ですからいけた花菖蒲の葉の残りをお風呂に入れてもいい香りはしません。