稽古場より 2020年9月

教室の様子など

暑くなったり寒くなったりと、季節の変わり目を実感する9月でした。個人的には大好きな夏が終わるのは悲しいですが、花材の豊富な秋を迎えるのはいけばな人としては楽しみです。

稽古の花

お弟子さんが稽古でいけた花です。

自由花
ガーベラ、ふとい、銀宝珠
自由花
ガーベラ、ふとい、銀宝珠

ガーベラが伸び伸びと入っています。ガーベラは花が美しいのはもちろんですが、すっと伸びる茎にも見所があります。1本1本の茎の動きをよく観察して上手にいかせていますね。ふといの線を合わせることで、ガーベラの伸びが強調されています。稽古を始めて2ヶ月くらいの方の作品です。たった2ヶ月でもこれだけ綺麗な作品がいけられるようになるものですね。よく頑張っておられます。

自由花
ガーベラ、日日草

こちらの作品はガーベラの挿し口を横に広げています。同じガーベラでも先ほどの作品とずいぶん印象が違うのではないでしょうか。構成によって同じ花材でも雰囲気が変わるということを勉強してもらいました。

生花正風体
ふとい、燕子花
生花正風体
ふとい、燕子花

水辺の風景を表現したいけばなです。二つの株の間を魚が通る道と見立てて「魚道生け」という名前がついています。なんとも風流な名前ですね。夏草であるふといと燕子花はそろそろ時期が終わります。今年はこれでおしまい、また来年たくさん稽古しましょう。

自由花
シンフォリカルポス、カラー、ライムポトスなど
自由花
シンフォリカルポス、カラー、ライムポトスなど

白を中心に組み立てた自由花です。清冽な印象の作品になりました。普段は花材をこちらで用意しますが、この時は自分で花材を選んできてもらいました。素敵な取り合わせです。

生花正風体
葉蘭
生花正風体
葉蘭

生花の基本を稽古するのに最適な葉蘭です。この方は葉蘭が大好きで、ついに自分で葉蘭の鉢植えを買ってきて育て始めました。花屋で購入する葉蘭には小さな葉がほとんどないので、なかなかいけにくいものです。自家製の小さな葉を持ってきて上手にいけました。下の方に入っている小さな葉がそれです。

生花正風体
赤芽柳、藤袴
生花正風体
赤芽柳、藤袴

生花の基礎訓練です。柳の線を上手に捌けましたね。足元に添えた楚々とした藤袴の姿も素敵です。

生花正風体
燕子花
生花正風体
燕子花

花の茎についている葉を上手にいかせました。葉先が枯れた葉が1枚入り、秋の風情を表しています。夏の間さんざん稽古した燕子花もそろそろ終わりです。秋の燕子花というのもあるのですが、なかなか手に入りづらくなるので、例年9月で燕子花の稽古は終わりです。名残を惜しむように大切にいけていらっしゃいました。

生花正風体
燕子花
生花正風体
燕子花

ゆったりと入りました。同じ燕子花でもその時々の茎の曲がり具合や葉の様子で千変万化の姿を見せてくれます。先の燕子花と比べてみてください。

雑多なこと

稽古のときに、しばしばおやつが出ます。方々からいただくことも多いですし、僕が出張の時にお土産を買ってくることもあります。これは山梨から送っていただいたぶどうと、頂き物の煎餅です。甘いものと塩辛いものの組み合わせって最高ですよね。

暑さもずいぶん和らいで散歩するにはとても気持ちいい季節です。旧芝離宮恩賜庭園で彼岸花の莟を見つけました。満開の彼岸花も絵になりますが、莟を見ることってめったにないので思わず写真に収めました。なんだか可愛らしいですよね。

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